【よくある質問 SWORDホイールを装着するのに必要なものは?】
閲覧いただきありがとうございます。
今回のコラムはよくお問い合わせいただくPMCオリジナルホイールSWORDホイールについてです。
目次
1.ホイールを交換するメリット
2.SWORDホイールラインナップ
3.装着方法
4.PMCスイングアームとの適合
5.周辺パーツ
1、ホイールを交換するメリット
「ホイールを変更するメリットって何があるの?」というところから解説していきます。
Z系車両では72年のZ1から77年のKZ1000A1、Z750D1までスポークホイールで78年以降のKZではキャストホイールに変わりますが結構な重量があります。
78年モデルのZ1Rがカワサキ量産車初のキャストホイール車となります。
当時としてはモーリスやカンパニョーロなど少数のレーシングスペックしかなかった時代に量産車に採用されたのは画期的でしたが、以前のスポークホイールと比べ結構な重量感が否めませんでした。
SWORDホイールはアルミ鍛造ホイールとなり、純正の鋳造性キャストホイールに比べ軽量化はもちろん大幅な強度アップも実現されます。
つまりホイールを交換することでタイヤとホイールを合わせた重量であるバネ下重量の軽量化になり、バネ下が軽くなると路面追従性や加速性能の向上、乗り心地の改善があげられます。
人間でも重い革靴を履くより運動靴を履いた方が運動しやすいですよね!超簡単にいうとバイクもそれと同じです。
またフロントが19インチのバイクは18インチに変わることでハンドリングがクイックになり旋回性能が大幅に向上します。
造形美にこだわったルックスにより格段に変わりスポーティになりかっこよくなりますね!
デメリットはインチダウンによりホイールベースが短くなることと軽量化によるジャイロ効果の減少で直進安定性欠けることになります。
2、SWORDホイールラインナップ
素材はA6061-T1材を450℃に加熱し8000tプレスマシンにて熱間鍛造後、T6処理を施した「鍛造アルミニウム」となります。
SWORDホイールのラインナップは3本スポーク、5本スポーク、7本スポーク、カラーバリエーションはゴールド、ブラックがあります。
ひとつずつ詳しく説明していきます!
【Evolution】シリーズ
参考重量/‘76〜‘80 Z750-1000用(フロント3.8kg/リア6.0kg)
《スポーク部》
・H型断面の3本スポークは、強靭かつマッスルな印象を与えるデザインを採用。
・3スポークながらもスポーク先端に大きなリブを設けることにより最適な応力分散を実現。
《リム部》
・ストリートユースで十分な剛性を残しながらジャイロ効果の抑制を実現。
・フロント2.75、リア4.00をラインナップ。
参考重量/‘76〜‘80 Z750-1000(フロント3.8kg/リア5.9kg)
《スポーク部》
・十字型断面の5本スポークは、ヨーロピアンテイストを漂わせるデザインを採用。
・ハブ外周とリム内周に適度なリブを設けラジアル加重の分散を実現。
《リム部》
・ストリートユースで十分な剛性を残しながらジャイロ効果の抑制を実現。
・フロント2.75とし、リアは4.00と4.50から選べる充実したサイズをラインナップ。
【Matrix】シリーズ
参考重量/‘76〜‘80 Z750-1000(フロント3.6kg/リア5.6kg)
《スポーク部》
・見る角度によってスポーク部の表情を一変させる、斬新でありながら懐かしい雰囲気を残したデザインを採用。
・スポーク断面を左右非対称とし、有効表面積を増やすことにより理想的な応力の分散を実現。
・Evolution、Heritageモデルと比較して、前後ともに約10%の軽量化を実現。
《リム部》
・リム形状を見直して、より薄く仕上げることにより、ジャイロ効果のさらなる抑制を実現。
・サーキットユースを視野に、タイヤプロファイルを重視したリムサイズを採用
(フロント2.75/リア4.50)
3、装着方法
次にお問い合わせの多い装着方法についてです。
《フロントホイール》
車両専用カラーが付属となり、各種ボルトオンで装着が可能です。
SWORDホイールは18インチなので元が19インチの車両はメーターギアを交換する必要があります。
タイヤサイズが大きくなりフェンダーにあたる可能性があるのでご注意ください。
《リアホイール 4.00》
マウントカラーは各種ともに車両専用品を付属させておりチェーンラインは純正と同一寸法で設計しております。
タイヤが太くなるので装着するタイヤサイズによって、トルクロッドやスイングアームが干渉する場合があります。その場合はワイドスイングアームの装着やトルクロッドのオフセットを推奨します。
《リアホイール 4.50》
チェーンラインは純正ホイールと比較して6mmオフセットする設計となっております。
※CB-Fは除く
またワイドスイングアームの装着、トルクロッドのオフセットを推奨いたします。
スプロケオフセットスペーサーはこちらから
リアスプロケットは4.00/4.50ともに‘76-’80のZ系車両の純正ドリブンスプロケットがそのままご使用でき、
その他車両につきましては‘76-’80のZ系車両のPMC-X.A.Mドリブンスプロケットや520ステルスドリブンスプロケットをお買い求めください。
スプロケットはこちらから
ブレーキ部、ディスクローターも4.00/4.50ともに車両専用設計となりボルトオンで装着可能です。
つまりSWORDホイールを装着するにあたって追加で購入しないといけないものは 4.00インチの場合はリアスプロケット、それに合わせたドライブチェーン、必要な場合はワイドスイングアーム、トルクロッドのオフセット。
4.50インチはリアスプロケケット、6mmオフセットフロントスプロケット、それに合わせえたドライブチェーン、ワイドスイングアーム、トルクロッドのオフセットが必要になってきます。
4、PMCスイングアームとの適合
74-1601 Z1/Z2丸鉄スイングアームに関してはタイヤの逃げ加工を施しており純正では履けない160タイヤまで装着可能です。
ただしトルクロッド取り付け部が下側なのでKZ純正リアのブレーキシステムが装着できません。
丸鉄スイングアームにSWORDホイールを装着する場合はブレーキシステムの変更が必要です。
74-1041~1044 モノコックスイングアームはフレーム加工やブレーキシステム変更など多くの加工が必要ですが
モノコックスイングアームとSWORDホイールの付属のカラーを使用しリアアクスル周りは加工無しで装着可能です。
モノコックスイングアームの装着の詳細はカタログP20もしくは製品ページをご覧ください。
5.周辺パーツ
各種ベアリング、スプロケットマウントボルトなどSWORDホイールを長く使っていただけるようリペアパーツももちろん販売しております!
リペアパーツはこちらから
Z1を含むいわゆる旧車はホイールを変更するカスタムは定番です。
様々なメーカーがたくさんのホイールを販売しています。その際もしよろしければSWORDホイール選んでいただけるとありがたいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。