【Kawasaki Z1とZ2の違いについて】


半世紀以上も前の1969年、開発コードネームは「ニューヨークステーキ」並列4気筒ダブルオーバーヘッドカムシャフト、いわゆるDOHCエンジンを搭載したKawasaki スーパー900。
 

開発コンセプトは当時国内最強とされた”ホンダCB750フォアを超える世界最高レベルのバイクを生み出す”という非常に明確かつ強固な意志によって進められた。

世界を見据えた時に当時の最高峰である900侫ラスをベースにしたため、「Z1」は日本ではなく北米とヨーロッパで産声を上げる事となる。
*当時、日本国内で排気量の上限を750佞箸垢覿罰Δ亮主規制が存在した事による

しかし、日本国内において「ホンダCB750フォア」のマーケットを「Kawasaki Z」に塗り替える事も重要なミッションであり、本来のコンセプトである「世界最高レベルのバイク」として完成したフラッグシップ機・Z1の排気量を当時の国内マーケットに合わせダウンサイズする事で生まれたのが「Z2」である。
 



ここでは
・Z1とZ2の違い
・Z1北米仕様とヨーロッパ仕様の違い
大きくこの2点について話を進めていこう。


【Z1とZ2の違い】

1:エンジン
2:キャブレター
3:スピードメーター
4:燃料タンク
5:サイドカバーエンブレム
6:速度警告灯
7:コーションラベル
8:パネルステッカー
9:生産台数
10:価格



【1:エンジン】
 

Z1
Z2
総排気量()
903
746
ボア×ストローク()
66×66
64×58
圧縮比
8.5:1
9.0:1
最高出力(ps/rpm)
82/8,500
69/9,000
最大トルク(kg-m/rpm)
7.5/7,000
5.9/7,500


排気量は前述のとおり、世界基準のZ1(903奸砲汎本国内基準のZ2(746奸砲最も顕著な違いである。

ボア×ストロークにあたる部分はピストンの大きさによって決まる。Z2はこの部分が小さいため、ショートストロークとなる。

<キャスティングピストンキット>
キャスティングピストンキット

PMCではZ1用のキャスティングピストンキットをラインナップしている。


 

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カタログスペックでも明らかなように、設計当初から903ccであったZ1はトータルバランス、エンジンのパワーが違い、スピードも出る。実際に乗るのであればZ1に軍配が上がるだろう。

また知る人ぞ知る事であるが、初期型Z1/Z2のエンジンは全てブラックペイントがなされている。Z1A/B以降はアルミ地肌のシルバーエンジンであり、こだわってみたいポイントである。

Z1エンジン



【2:キャブレター】
 

Z1
Z2
形式
MIKUNI VM28SC
MIKUNI VM26SC


キャブレターはともにMIKUNIのVM。



PMCではZ1・Z2共通のキャブレターオーバーホールキットを準備している。

<キャブレターオーバーホールキット>
Z1/Z2 キャブレターオーバーホールキット


 

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【3:スピードメーター】
 

Z1
Z2
形式
マイル
km


スピードメーター下部に記載されている表示は、マイルを距離の基準指標とする欧米と、キロメートルを距離の基準とする日本で大きな違いが生じる部分である。

欧米:mph(mile per hour:1時間あたり●マイル進みます)


日本:km/h(kilometer / hour:1時間あたり●キロ進みます)


1マイル=約1.6キロメートルなので、キロのつもりで走行しているとスピード違反になってしまう危険性がある。もちろん車検にも通らないので、日本で乗るのであればこちらの製品をお勧めしたい。

<Z1 車検対応マイルメーター用KM/Hステッカー>

マイルメーター用KM/Hステッカー
 


 

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使用方法はごく簡単。はがしたステッカーをスピードメーターの上に貼るだけだ。


その際の見た目については、用途を考え是非大人の対応をお願いしたい。

ちなみにメーターカバーを交換したい場合、こちらを選択頂ければ問題は解決する。

<メーターカバー (ロアカバー・ブラック)>
メーターカバー (ロアカバー・ブラック)
 


 

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【4:燃料タンク】
 

Z1
Z2
容量
18L
17L


カタログスペックではZ1とZ2で1Lの差がある。とは言え、外観上の違いを見分ける事はほぼ不可能だろう。また、「どこまで給油した状態なのか」によっても異なるため、参考値として見るぐらいがちょうど良いのではないだろうか。

Z1/Z2 フューエルタンク (容量:16L)

PMCでは16L・15Lのタンクを準備している。各カラーバージョンと、写真のようなペイントベースから選択可能だ。


 

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【5:サイドカバーエンブレム】

Z1=903cc、Z2=746ccに合わせ、サイドカバーエンブレムも仕様が異なっている。外観上の分かりやすい特徴の一つであると言える。PMCでは両方入手可能。




<Z1初期型エンブレム>
Z1
 


 

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<Z2エンブレム> Z2
 


 

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また、1975以降に生産されたZ1B、いわゆる「後期型」には異なったスタイルのエンブレムが装備されている。年式が判明しているのであれば、ここもこだわってみたいポイントである。

<Z1後期型エンブレム>
Z1
 


 

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【6:速度警告灯】

お国柄と言おうか、「スピードが超過していますよ」というメッセージを伝える速度警告灯は日本国内モデルであるZ2にのみ装備されていた。場所はヘッドライトの真上である。

<Z2の速度警告灯>
Z2

この部分はかなり目立つので、Z2風にカスタムをするのであれば外せないポイントと言える。もちろん、PMCでは警告灯もしっかりラインナップされている。

Z2
 


 

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ではZ1はどうだったかと言うと、黒いカバーで穴を埋めていた。こういったところの仕様は、共通部品をもって世に送り出された工業製品としての一面を強く感じ取れる部分でもある。

<Z1のヘッドライト上部>
Z1

当然、Z1仕様のためのパーツも準備万端である。

Z1



 

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【7:コーションラベル】

いわゆる各種注意書きのステッカーラベル。英語と日本語の違いだけと思われがちであるが、実は中身が異なる。と言うよりも、デザインと枚数が異なるので「別物」と言っても差し支えないだろう。




<Z1用コーションラベルセット>
インナーフェンダー、テールカウル用のコーションラベル4枚にヘルメットフック用ラベル2枚のセット。
Z1
 


 

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<Z2用コーションラベルセット>
日本語版のコーションラベル7枚と、ヘルメットフック用ラベル2枚のセット
Z2
 


 

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「見えにくいところだけどこだわってみたい」という方には必須のカスタムポイントではないだろうか。



【8:パネルステッカー】

こちらも見えにくいところではあるが、明らかな違いと言える。テールトレイに配置されるコード図:パネルステッカーである。




ここはZ1=英語、Z2=日本語の違いだけである。PMCではZ1用の英語ステッカーを準備している。

 


 

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【9:生産台数】

ざっくりとした数値ではあるが、Z1は累計約10万台、Z2は約2万台が生産されたと言われている。これは純粋に母体となるマーケットの違いと捉える事が出来る。

発売から約10年間、日本市場を席巻したZ2であるが1988年の自主規制解禁が契機となる。フルスペックのZ1が大量に日本へ輸入されたのである。

既にZ1の生産は終了していたため、その多くは中古車であった。足りない部品を補充するため、部品取りに使われたのが多くの共有パーツを持つZ2である。

この事により元々生産台数の少なかったZ2はさらにその数を減少させ、結果次項で述べるようにその希少性を相対的に向上させる結果となった。


【10:価格】

Z1とZ2につき、当時の販売価格と現代の相場、その2点から比較を行ってみよう。

<当時の販売価格>

Z1
Z2
価格
571,500円*
418,000円

*当時のレートで1ドル約301.5円。1,895ドル×301.5円で算出


<2021年10月現在の取引相場>

Z1
Z2
価格
280〜660万円
450〜788万円


Z2はフルスペックのZ1と比べるとパワー的には劣るものの、共に明石工場の同じラインで組み立て製造された正しく兄弟車である。また

・Z2は日本国内のディーラーで販売され、半世紀にわたり日本国内で使用、保存され続けている
・Z1はZ2の5倍以上の生産台数で、日本に存在する個体は全て出戻りの逆輸入車である

という点でも750のZ2の評価が高く、上記の通り現在ではZ1よりも高値で取引されている。

発売から半世紀を経て、市場価格での立場が逆転している現象は、当時の”ナナハン”に魅せられた記憶を持つ者にとっては何とも感慨深い現象であるとも言える。



Z1/Z2の違いを見てきたので、ここからはZ1北米仕様とヨーロッパ仕様の違いについて少し触れてみよう。

【Z1北米仕様とヨーロッパ仕様の違い】

1:シートベルト
2:サイドリフレクター
3:リアフェンダー



【1:シートベルト】

Z1とZ2の違いで挙げられる事も多いシートベルトの有無だが、正確にはZ1北米仕様とヨーロッパ仕様の違いになる。



北米仕様:無
ヨーロッパ仕様:有

がその回答である。自身のカスタムテーマが「北米仕様」もしくは「ヨーロッパ仕様」である場合、是非以下も含めて抑えてほしいポイントである。

初期型 シートコンプリート (ベルト付き)


 

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【2:サイドリフレクター】

北米仕様はフロントにイエロー、リアにレッドのサイドリフレクターを採用。Z2は前後ともイエローなのでここも違いではあるが、ヨーロッパ仕様は更に異なるので3者を比較してみよう。

<Z2のフロント/リア、北米仕様のフロントに使用されるイエロー>

サイドリフレクター <リフレクター:イエロー リム:ブラック>


 


 

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<北米仕様(リア)に使われるレッドリフレクター>
Z1/Z2 サイドリフレクター <リフレクター:レッド リム:ブラック>


 


 

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<ヨーロッパ仕様に使われるメッキカバー>
Z1/Z2 サイドリフレクター <リフレクター:クローム リム:ブラック>
 


 

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はっきりと個性を主張できる場所なので、それぞれのスタンダードスタイルを知ったうえで自分用のカスタムに仕上げてゆくのも良いだろう。


【3:リアフェンダー】

この部品については、実はほぼ全てのZ1/Z2が共通部品を使用している。

<リアフェンダー>
メッキリアフェンダー


北米/ヨーロッパという括りではなく、より正確に言うならば「ヨーロッパの一部」に限り、ロングタイプのリアフェンダーが採用されていた。PMCでは写真の一般的なタイプを取り扱っている。


 

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以上、Z1とZ2、北米仕様とヨーロッパ仕様について簡単にまとめてみた。もちろんこれら以外にもフレームナンバーなど細かく見ると違いは存在するので、ご興味があれば是非ご自身でも調べてみてはいかがだろうか。

そしてこれからのZ1・Z2について。旧車の宿命ではあるが、状態の良いZ1・Z2の台数は減少傾向にあり、時計の針が戻るような事は起こらないと予想される。入手のチャンスは日々そのハードルを上げていくだろう。

そんな状況の中で手に入れたマシンを1日でも長く、快適にお使いいただけるようPMCは必要なパーツをこれからもユーザー様にお届けする事を約束する。
1972〜1975 Z1/Z2イメージ画像

ここまでに紹介した以外にも、Zのために開発されたパーツ群を準備しているので、Zオーナーの方には特にご覧いただきたい。


 

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